チラシデザインの前に

チラシを作る前に準備しておくべきこと

チラシに必要なのはデータ

チラシを作成するとなると、準備しておきたいことがいくつかあります。

ひとつは掲載する文章としてのデータです。

これは例えばチラシの発行元となるお店の名前、お店の住所、郵便番号や電話番号などが当てはまります。中にはSNSをやっているところもあるでしょうから、そのようなSNSのアカウント名を掲載するところもありますね。

このような文章データはパソコンで一度打ち込んでおけば、その後にかなり簡単に使い回すことができます。ただし元となるデータが間違っていると、間違った情報そのままでつくり上げることになってしまいますから、最低でも元となるデータは作り間違いをしないようにしましょう。文字サイズを拡大するなどして、よく見返して確認をしておきたいところです。

 

カメラマンに撮影してもらうのも一つ

もう一つは画像データですが、これは必要ならば、あるいは使ってもいい素材として提供しましょう。

この場合、画像データはデジカメ等で撮影したものが望ましいですが、最近はスマートフォンの写真も綺麗ですので、サイズによっては十分対応可能です。チラシ作成の場合、別料金になることは多いのですが画像加工なども可能です。ただし画像データはなるべくデータ量が大きい物を準備しましょう。スマートフォンの画像撮影を行うのなら、少し容量が大きめのデータ形式を選ぶことをおすすめします。大きなものならば後で縮小して掲載することができますが、画像がもともと小さいものは拡大するとピンぼけしたり汚くなってしまうことがあるためです。チラシ用の画像においては正に「大は小を兼ねる」です。

ちなみに、作成時にはすべての画像データを使うとは限りません。デザイナーが必要だと思ったもののみを使用するので、できるだけ画像データは様々な種類があったほうがいいでしょう。また、使ってほしい画像データや掲載してほしいものがあるのなら、そのことはお願いしておきましょう。デザイン次第ですが、掲載してくれることも多いものです。

 

チラシに使用する素材には注意

また、イラストレーションや使えるものは念の為に多ければ多いほどいいでしょう。これらの素材の多さ・少なさというのは、そのままチラシデザインを左右します。もちろんすべてを使うわけではありませんが、参考としてあるといいでしょう。

ちなみに、このようなイラストレーションや画像データはネット上に転がっているものを簡単に持ってくるのは良くありません。これは著作権侵害となり、法的に訴えられる可能性もあるためです。自分たちで撮った写真や自分たちの画像、自分たちで依頼し書いてもらったイラストならば権利上はクリアしていますから問題はありませんが、そうではないのならよく考える必要があるのです。

簡単な会社概要も紹介しておきましょう。お店の雰囲気やブランドイメージ、会社の方針や概要があるかどうかは、チラシデザインに影響をもたらします。このため、そのような違いを出すためにはいろいろな情報があると良く、一見すると無駄に思えるかもしれない情報でもないよりはあったほうがいいでしょう。もちろんウェブサイトが元からあるのならそのウェブサイトのことを伝えるのも方法です。必要があれば、ウェブサイト上から情報を持ってきて貰う必要もあるでしょう。

 

情報が整理されたチラシデザイン

また、何をメインにするかを考える必要があります。

これはチラシを作ることで宣伝したいことは何か、ということに尽きるでしょう。例えば新商品を紹介したいのか、新しいブランドを紹介したいのか、もしくは商品全般を紹介したいのか、イベントなのか、ということによって全くチラシの内容や種類、掲載する情報量などは変わってくるためです。もちろん、そのような最初のメインとなることが決まり、その上で作成することが多いでしょう。ただ、何もかも掲載するとなるとかなりごちゃごちゃしてしまうので、もし新商品の紹介のために作成するのならそれだけを限定してピックアップして作るべきなのです。

このため、何をメインにするかはよく整理しておきましょう。もちろん中には情報がいろいろあるのを希望する人もいますが、あまりいろいろありすぎると逆に何を言いたいのかわからないものになってしまいます。

 

最後に、ある程度予定を見ておきましょう。

中には直ぐにできると勘違いしているケースが多いのですが、実際にはデザイン作業を行う時間や手間がそれなりに掛かるものです。また、掲載する文章や画像に不備があるとなると、確認業務など思わぬタイムロスが発生してしまう可能性があります。

最近はスピード感を高めたチラシのデザイン制作をできる場合もありますが、人気のデザイナーは順番待ちになってしまうことも多いものです。急ぎではないのならある程度余裕を持っておくのも必要なことでしょう。